2012年2月26日日曜日

天板サイズ160cm×85cmのホワイトアッシュ材オイル仕上げの食卓です。
ランダムな幅の6枚の板をはぎ合わせています。
店頭に並べていた展示品の木目がとてもきれいでしたので、お客様と相談して現物を納品することにしました。写真は納品前のオイル塗り直し後の木肌です。

少しばかりアッシュの木にまつわるお話をご紹介したいと思います。

吸血鬼退治の定番といえば十字架、にんにく、先端を尖らせた白木の杭の3点セットですが、この杭、白木とありますが実はホワイトアッシュのことです。ホワイトアッシュの和訳「トネリコ」と聞けばピンと来る方もおられるはず。トネリコは古代北欧社会で中心となる木、「世界樹」に見立てられました。トネリコ=「神聖な木」=吸血鬼退治と関連してくるわけです。

ホワイトアッシュの用途は吸血鬼退治だけでなく、現代のメジャーリーガー達のバットにも使われています。木製バットで野球をした事のある方なら上の写真は一目瞭然ですね。ちなみに日本のバットはアオダモ。アオダモもホワイトアッシュの和訳に出ていますが、自然の木の場合の和訳は近しい種類の木という意味ですのでよく似ている別物です。
すべてがすべて野球のバットに使われたというわけではないでしょうが今、日本では良いアオダモが少ないそうです。遅ればせながら野球関係者の方が植林をされているという話を聞きました。いいことですね。